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目 次
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■あり得ない忘れ物

俺が、まだ東京で技術者という仕事をしていた、昔々のある日のことだった。

 いつものように仕事をしていると、直属の上司と営業の上司が、「よう帰ろうか」と誘ってくれた。俺は途中で仕事をほうり出して、さっさと上司についていった。高速エレベーターに乗り、34階から1階に、そして目指すは歌舞伎町ということになる。こういうときは、大抵、俺が知っているおもしろい店に連れていくことになっていた。

 今日は、日本酒が好きな上司たちだったので、歌舞伎町の地下にある某飲み屋に案内した。細い雑居ビルの階段を地下に降りていき、戸をがらがらと開けると、「らっしゃ~い」と威勢のいい法被を着た女の子の声が聞こえる。入ると壁一面、地酒が並んでいて、枡売りで飲ませてくれる。

 この店、店主がおもしろいおっさんで、同僚と二人で初めて入ったとき、いきなり注文もしていない俺たちに「まあ一杯飲んでよ、俺のおごり」と枡酒2杯持ってきた。ラッキー!と飲んでいると、おやじがやってきて「どっちがうまい?」と聞いた。二人で顔を見合わせて「こっち」と声を合わせて言った。すると、「おっ!そうかい」と、また別の升酒を持ってきた。「じゃ、これは?」と聞かれ、一口飲んで「俺はこれがいいな」「俺もこっちがいいよ」と二人の意見は一致した。すると、おやじさん、えらい、いい顔しちゃって、「若いのにわかるねぇ…こういう人が来てくれるとうれしいよ」なんて言って、やっと俺たちの注文を聞いてくれた。

 それ以来、行くと、必ずまず初めの1杯は、おやじおすすめの升酒を1杯飲まされ、感想を言わないといけなくなってしまった。なんだかテスターにされたようだった。

 さて、話は戻るが、その上司たち、もともと酒が強くて、どうにもならんおっさんたち。大抵1軒の店に1時間といない。こういう店で、さっさと腹ごなしをして、次にちょっと高級な店に行き、機嫌がいいと、その次に、きれ~なおねえちゃんのいる店に行く。まあ、営業の第一線のおっさんたちの酒の強いのには驚かされる。

 さて、その上司たち、酒と魚がうまいと、焼き魚をちびちび、骨の端っこまでしゃぶりながら飲む日本酒がとても気に入ったようだった。店の名物おやじとも気が合ったようで、やけに楽しそうに飲んでいた。
 そのうち「鬼ごろし」だったと思うが、一升をキープしてしまった。

 そろそろ店を変える時間かな?と思って、俺は、次の店はどこにしようか考えていた。しかし、おやじ上司たち、一向に動こうとしない。そしていつもなら飲んでいるうちに、どうしても仕事の難しい話に流れていき、俺みたいな下っ端は、話から外れて、一人で飲んでいることが多かったのだが、どうしたことだろう、自分の家庭の話なんかし始めて、俺にいろいろアドバイスくれたり、自分の若い頃の話にわいた。

 今、考えると、彼たちは戦士だった。飲みに行っても、仕事で使う店では知らぬうちに、戦い続けてしまっていたのかもしれない。こうして、来たこともない、気楽にうまいものを食わせ、うまい酒を飲ませる店は何年ぶりかのことなのかもしれない。

 ついに、キープした「鬼ごろし」は、空になってしまった。

 終電に間に合うように、上司たちと一緒に駅に向かった。急ぎ足から、駆け足に…改札を抜けて、「じゃ、明日」、「おやすみなさい」とてんでに自分の乗る最終列車のホームに向かった。
 列車にやっと間に合い、ほっとすると、冷酒の酔いが「ぐわ~」と来た。「あ~参ったな~」なんて思いながら、乗りかえ駅で降りた。乗りかえると珍しく席が空いていたので座った。

 この列車は実は、俺が降りる3つ手前の駅までの最終列車で、その先はタクシーということになる。「まあまあ…もうちょっと」の上司の声に、仕方なく1本遅い列車に乗ったわけだ。まあ、いいや、寝過ごしても行き過ぎてしまうこともないし、駅員が起こしてくれるわい。と、眠ってしまった……。

 ハッと目が覚めた。周りは、もう半分以上の乗客が列車から降りていた。慌てて、列車を降りて、階段に向かった。
 こけた。あれ…酔いすぎ?
 ところが、また階段でこけた。
 あれ?目が、目が見えない。なんで?

 当たり前だった。かけていた、眼鏡がなかった。

 どこに忘れたのか、落としたのか、取られたのか、一体何がどうなったのか今だに不明の事件だった。

 次の日、どれだけ会社で笑われたかは、ご想像にまかせよう。
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