■回想 懐かしき響き…交換日記
長男ナオトが中3の頃の話
ナオトに彼女(本命かどうかは知らないが)からパソコンメールが来るのを女房が見ていて「いいなあ、今は…私たちのころなんか交換日記だよ、人に見られないように、渡すのが大変だったわ」、だってよ。
すると、すかさず
「父(ちち)は、交換日記やったの」と長男
「まあ、まあ、ええやんけ」と濁そうとするが
「きゃー、父も交換日記なんかやったんだ」と妻、もうこの話題にノリノリ状態…
「毎日どんなこと書くの?」と、にやにやしながら、長男
くそ〜この野郎、自分の彼女の話題から俺に話題を振るため、自分の親を売る気だ。
冷静に「生活記録みたいなもんや」と、答えると。
「フラレたでしょう」と妻
「………」俺
「とうちゃん!だれにフラレたの」テレビを見ていたはずの次男まで振り返って…
「さあ、風呂にでも入るか」と逃げることに。
背中から、三人の爆笑の声が…
そしてひとり「交換日記」のことを思い出していた。
三十年以上も前の事…俺は中学2年だった。
あの子は、バトミントン部のキャプテンだった。
短いスコート?というんだよな、ミニスカみたいなやつをはいて、チラチラさせながらバトミントンをやっていたわけよ。チラチラさせながらね!
ちょっと二人で遊んだことがあるんだが、あのバトミントンという競技、本気でやっている奴を相手にすると、めちゃくちゃハードな競技で、あのシャトルの目の前に迫るスピードには恐怖さえ感じたのを覚えている。
さて、交換日記だ。
「はい」と体育館の裏で手渡された交換日記は、表紙にちゃんとかわいい飾りがあって、しっかりした鍵までついているような代物で、それは当時の女の子たちのステータスシンボルのようなものだった。
「ちゃちな交換日記なんか男の子に渡せるものですか」、なんていう気合いが入ったものなのだ。
さて、俺は何を書いたのだっけ?
部活のことや、彼女のことをかわいいなんて書いたような気がするのだが、今となっては思い出すこともできない。ただ、彼女の字が少々汚かったのには、少なからず幻滅した記憶は鮮明に残っているのが恐ろしい…。
交換日記の内容、これは二人だけの秘密ということになっている。しかし、事実上、それは男の方だけに課せられた契約のようなもので、女の子の方は、「ちょっとだけね」なんて言いながら、人の交換日記の文章を友達に見せているのが実態だった。朝、学校で彼女の友達に合うと、もう完全に「にやにや」状態…。だが、当時、そのことについては別に腹を立てたわけでもなく、何となく、そういうものだと思っていたから、これまた不思議なものだ。
その彼女とはほんの数カ月でおつきあいをしなくなってしまった。原因は何だか覚えていない。ただ、周りの女の子たちが、俺をなぐさめてくれていたことだけは覚えている。つまり、俺は…フラれたのだ。
俺たちの交換日記は、やはりステータスシンボルでしかなかった。
…交換日記…ちょっと苦い
では、また…
続きを読みたい方・おもしろかったと思っていただいた方は、
下のバナーをクリックしてください。
長男ナオトが中3の頃の話
ナオトに彼女(本命かどうかは知らないが)からパソコンメールが来るのを女房が見ていて「いいなあ、今は…私たちのころなんか交換日記だよ、人に見られないように、渡すのが大変だったわ」、だってよ。
すると、すかさず
「父(ちち)は、交換日記やったの」と長男
「まあ、まあ、ええやんけ」と濁そうとするが
「きゃー、父も交換日記なんかやったんだ」と妻、もうこの話題にノリノリ状態…
「毎日どんなこと書くの?」と、にやにやしながら、長男
くそ〜この野郎、自分の彼女の話題から俺に話題を振るため、自分の親を売る気だ。
冷静に「生活記録みたいなもんや」と、答えると。
「フラレたでしょう」と妻
「………」俺
「とうちゃん!だれにフラレたの」テレビを見ていたはずの次男まで振り返って…
「さあ、風呂にでも入るか」と逃げることに。
背中から、三人の爆笑の声が…
そしてひとり「交換日記」のことを思い出していた。
三十年以上も前の事…俺は中学2年だった。
あの子は、バトミントン部のキャプテンだった。
短いスコート?というんだよな、ミニスカみたいなやつをはいて、チラチラさせながらバトミントンをやっていたわけよ。チラチラさせながらね!
ちょっと二人で遊んだことがあるんだが、あのバトミントンという競技、本気でやっている奴を相手にすると、めちゃくちゃハードな競技で、あのシャトルの目の前に迫るスピードには恐怖さえ感じたのを覚えている。
さて、交換日記だ。
「はい」と体育館の裏で手渡された交換日記は、表紙にちゃんとかわいい飾りがあって、しっかりした鍵までついているような代物で、それは当時の女の子たちのステータスシンボルのようなものだった。
「ちゃちな交換日記なんか男の子に渡せるものですか」、なんていう気合いが入ったものなのだ。
さて、俺は何を書いたのだっけ?
部活のことや、彼女のことをかわいいなんて書いたような気がするのだが、今となっては思い出すこともできない。ただ、彼女の字が少々汚かったのには、少なからず幻滅した記憶は鮮明に残っているのが恐ろしい…。
交換日記の内容、これは二人だけの秘密ということになっている。しかし、事実上、それは男の方だけに課せられた契約のようなもので、女の子の方は、「ちょっとだけね」なんて言いながら、人の交換日記の文章を友達に見せているのが実態だった。朝、学校で彼女の友達に合うと、もう完全に「にやにや」状態…。だが、当時、そのことについては別に腹を立てたわけでもなく、何となく、そういうものだと思っていたから、これまた不思議なものだ。
その彼女とはほんの数カ月でおつきあいをしなくなってしまった。原因は何だか覚えていない。ただ、周りの女の子たちが、俺をなぐさめてくれていたことだけは覚えている。つまり、俺は…フラれたのだ。
俺たちの交換日記は、やはりステータスシンボルでしかなかった。
…交換日記…ちょっと苦い
では、また…
下のバナーをクリックしてください。








