■第25話 ゆとりサッカー?
このチーム、伝統的にそこそこ強い。県内では知らない者はいない。ベスト4ぐらいになら毎年、何かの大会では入る。たまに優勝したりもする。長男のときも、ゲンのときもそうだった。
ある試合のことだ。小さなリーグ戦に参戦した我がチーム、こんなの楽勝みたいな雰囲気で参加していたのだが、故障者が出たり、いろいろあって本来の試合ができず、2敗してしまった。
最終戦、勝率で並び得失点差の争いとなった。次のチームに16点差で勝たなければならないという無茶苦茶な話だった。俺たち親は、「バスケットの試合じゃあるまいし」と笑っていた。
しかし、子供たちはそうじゃなかった。いきなり点を取り出した。もうガンガンいくのだ。あっという間に10点取ってしまった。得点するたびに、ゴールに入ったボールを自分で走って取りに行き、センターにちゃんと置いて、試合再開を待っている。
だれが作戦を考えているのか知らないが、キャプテンのゲンはバックを上げるだけ上げた。1トップから2トップになっていたし、なんだこれ?弱いものには、物すごく強い、これは人間の性なのか。
大人なら、こうはいかないと思うんだが、そこは都合のいいときだけ「子供は正直」で、相手のことなんかみじんも心にない。試合は終わった。15対0、優勝に必要な16点には届かなかったので、大会2位ということで終わった。
相手チームの親はどんな気持ちで、この試合を見ていたのだろう?
ふとそんなことを思って、相手の親の方に目を向けてしまった。すると…笑っていた?のだった。
うそ?と思った。15点も取られて、ふてくされた息子に、「惜しかったね」と言っている母親がいた。なんだ…これ?
日本は滅ぶ…と思った。
<少年サッカー編>
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このチーム、伝統的にそこそこ強い。県内では知らない者はいない。ベスト4ぐらいになら毎年、何かの大会では入る。たまに優勝したりもする。長男のときも、ゲンのときもそうだった。
ある試合のことだ。小さなリーグ戦に参戦した我がチーム、こんなの楽勝みたいな雰囲気で参加していたのだが、故障者が出たり、いろいろあって本来の試合ができず、2敗してしまった。
最終戦、勝率で並び得失点差の争いとなった。次のチームに16点差で勝たなければならないという無茶苦茶な話だった。俺たち親は、「バスケットの試合じゃあるまいし」と笑っていた。
しかし、子供たちはそうじゃなかった。いきなり点を取り出した。もうガンガンいくのだ。あっという間に10点取ってしまった。得点するたびに、ゴールに入ったボールを自分で走って取りに行き、センターにちゃんと置いて、試合再開を待っている。
だれが作戦を考えているのか知らないが、キャプテンのゲンはバックを上げるだけ上げた。1トップから2トップになっていたし、なんだこれ?弱いものには、物すごく強い、これは人間の性なのか。
大人なら、こうはいかないと思うんだが、そこは都合のいいときだけ「子供は正直」で、相手のことなんかみじんも心にない。試合は終わった。15対0、優勝に必要な16点には届かなかったので、大会2位ということで終わった。
相手チームの親はどんな気持ちで、この試合を見ていたのだろう?
ふとそんなことを思って、相手の親の方に目を向けてしまった。すると…笑っていた?のだった。
うそ?と思った。15点も取られて、ふてくされた息子に、「惜しかったね」と言っている母親がいた。なんだ…これ?
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