■少年サッカー番外編「両 立」 本がおもしろい?
ある中学3年生の女の子がいた。
彼女は、生徒会の役員になり、3年生ということもあって、卒業時に学校に残していく記念品について委員会で話し合った。
去年はレンガを使って、3年生が自分たちで手づくりの立派な像をつくった。その前も像だった。見回すと、結構そんな像があった。
彼女は、「また像なの…」と思った。周りのみんなもそう思っているようだったが、ほかにいいアイデアも浮かばず。
彼女も、だまり込んでしまった。するとリーダーの男の子が、「うちの学校の図書室の本、ぼろいじゃんか」と口火を切った。彼女は、「本」にはあまり縁がなかった。読書嫌いというほどではないが、進んで読みたいとも思わなかった。
話は進み、さてどんな本を寄附しようかという話になったとき、話題がどんどん本に向かった。「星新一のきまぐれロボット、おもしろいよ」、「遠藤周作の狐狸庵閑話、おもしろいぜ」、「五木寛之の青春の門も、いいよね」、彼女の知らない作家、作品の名前がぽんぽん出てきた。
リーダーの男の子が、周りの文学談義を聞いた後、言った。「じゃあ、おもしろそうなものを選んでさ、高い本じゃなくて、文庫本にすればいっぱい買えるんじゃないかな」、みんなは彼のアイデアに賛成した。
そしてある日、本を選ぶ作業になった。
彼女は次第に、教科書しか知らない自分に恥ずかしさを感じた。何より、周りの友だちを見ていると、「本て…そんなにおもしろいの」と思い出した。
彼女は書店に行き、委員会で話題に出ていた文庫本を探していた。「星新一…どこ…」ふと見ると、そこには委員会のリーダーの男の子もいた。彼は、彼女見つけると、人なつっこい表情をしながら、彼女に近づき、ひそひそ声で言った。「よお、俺さ、みんなの言っていること全然わからなくてさ、買いに来たよ」と恥ずかしそうに笑っていた。
そして書店を出るとき、彼女の手には1冊の文庫本があった。
卒業式
彼女は壇上に立ち、校長先生を前に、自分たちが選んだ200冊の文庫本の目録を読み上げた。
そのうちの6冊は彼女が自ら読んで、おもしろいと感じて推薦した本だった。
彼女は、その後、地元教育大学に進み、小学校の先生となった。
そして委員会のリーダーは…実はこれを書いているのだった。
続きを読みたい方・おもしろかったと思っていただいた方は、
下のバナーをクリックしてください。
ある中学3年生の女の子がいた。
彼女は、生徒会の役員になり、3年生ということもあって、卒業時に学校に残していく記念品について委員会で話し合った。
去年はレンガを使って、3年生が自分たちで手づくりの立派な像をつくった。その前も像だった。見回すと、結構そんな像があった。

彼女は、「また像なの…」と思った。周りのみんなもそう思っているようだったが、ほかにいいアイデアも浮かばず。
彼女も、だまり込んでしまった。するとリーダーの男の子が、「うちの学校の図書室の本、ぼろいじゃんか」と口火を切った。彼女は、「本」にはあまり縁がなかった。読書嫌いというほどではないが、進んで読みたいとも思わなかった。
話は進み、さてどんな本を寄附しようかという話になったとき、話題がどんどん本に向かった。「星新一のきまぐれロボット、おもしろいよ」、「遠藤周作の狐狸庵閑話、おもしろいぜ」、「五木寛之の青春の門も、いいよね」、彼女の知らない作家、作品の名前がぽんぽん出てきた。
リーダーの男の子が、周りの文学談義を聞いた後、言った。「じゃあ、おもしろそうなものを選んでさ、高い本じゃなくて、文庫本にすればいっぱい買えるんじゃないかな」、みんなは彼のアイデアに賛成した。
そしてある日、本を選ぶ作業になった。
彼女は次第に、教科書しか知らない自分に恥ずかしさを感じた。何より、周りの友だちを見ていると、「本て…そんなにおもしろいの」と思い出した。

彼女は書店に行き、委員会で話題に出ていた文庫本を探していた。「星新一…どこ…」ふと見ると、そこには委員会のリーダーの男の子もいた。彼は、彼女見つけると、人なつっこい表情をしながら、彼女に近づき、ひそひそ声で言った。「よお、俺さ、みんなの言っていること全然わからなくてさ、買いに来たよ」と恥ずかしそうに笑っていた。
そして書店を出るとき、彼女の手には1冊の文庫本があった。
卒業式
彼女は壇上に立ち、校長先生を前に、自分たちが選んだ200冊の文庫本の目録を読み上げた。
そのうちの6冊は彼女が自ら読んで、おもしろいと感じて推薦した本だった。
彼女は、その後、地元教育大学に進み、小学校の先生となった。
そして委員会のリーダーは…実はこれを書いているのだった。
下のバナーをクリックしてください。








