■8時18分 第5話「朗読」
取引先の受付で偶然会ってしまった彼女に、卓はいきなり
「今度の日曜日、もしご予定がなければ、一緒に映画へ行っていただけませんか」
仕事中に何度も何度も練習したフレーズだった。必死だった。途中でやめたら、一生後悔すると思った。すらすら口から出た。
しかし、それは小学2年生の朗読だった。
部長も課長もこれには驚いた。「お、おい…」二人は、ハモるように田嶋に言った。
彼女の両側にいた二人の受付嬢も、目を見開いて卓と彼女を見詰め、凍ったように動作が止まってしまった。
「懐かしい映画が、来るんですけど、それでもよろしいですか?」と受付嬢
卓「は、はい…何でもいいです」
「では…後ほど」と、受付嬢は、卓の名刺を返してくれた。
プレゼンが終わり、やり手女性課長との打ち合わせは無事に終わった。会議室を出て、二人の上司の後をついて歩いていた。二人の上司は何も言わなかった。
1階に降り、受付の前を通らないとこのビルは出られない。
「参ったなぁ…彼女いたらどうしよう」卓は、期待とも不安ともとれない不思議な気持ちだった。
ちらっと受付を見た、彼女はいなかった。
「ふ〜」卓は胸をなでおろした。
プレゼンのことは、何一つ覚えていなかった。
社に戻り、課長に呼び出しを食らい、別室でこっぴどくしぼられた。
課長は部屋を出るとき
「しかし、田嶋、お前なかなかやるな」とひとこと言い残して、ドアを閉めた。
一人になった卓は、ポケットから大事そうに名刺を取り出した。
自分の名刺に重ねて、彼女の名刺があった。池上佐代子さんっていうんだ。そしておもむろに名刺の裏を見ると携帯の番号が書いてあった!
「チョ〜ラッキー!」ガッツホーズ
卓…全く反省の色はなし
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取引先の受付で偶然会ってしまった彼女に、卓はいきなり
「今度の日曜日、もしご予定がなければ、一緒に映画へ行っていただけませんか」
仕事中に何度も何度も練習したフレーズだった。必死だった。途中でやめたら、一生後悔すると思った。すらすら口から出た。
しかし、それは小学2年生の朗読だった。
部長も課長もこれには驚いた。「お、おい…」二人は、ハモるように田嶋に言った。
彼女の両側にいた二人の受付嬢も、目を見開いて卓と彼女を見詰め、凍ったように動作が止まってしまった。
「懐かしい映画が、来るんですけど、それでもよろしいですか?」と受付嬢
卓「は、はい…何でもいいです」
「では…後ほど」と、受付嬢は、卓の名刺を返してくれた。
プレゼンが終わり、やり手女性課長との打ち合わせは無事に終わった。会議室を出て、二人の上司の後をついて歩いていた。二人の上司は何も言わなかった。
1階に降り、受付の前を通らないとこのビルは出られない。
「参ったなぁ…彼女いたらどうしよう」卓は、期待とも不安ともとれない不思議な気持ちだった。
ちらっと受付を見た、彼女はいなかった。
「ふ〜」卓は胸をなでおろした。
プレゼンのことは、何一つ覚えていなかった。
社に戻り、課長に呼び出しを食らい、別室でこっぴどくしぼられた。
課長は部屋を出るとき
「しかし、田嶋、お前なかなかやるな」とひとこと言い残して、ドアを閉めた。
一人になった卓は、ポケットから大事そうに名刺を取り出した。
自分の名刺に重ねて、彼女の名刺があった。池上佐代子さんっていうんだ。そしておもむろに名刺の裏を見ると携帯の番号が書いてあった!
「チョ〜ラッキー!」ガッツホーズ
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