■8時18分 第8話「ザ・ムービー」
待ち合わせの場所に、彼女はあらわれた。卓を見つけると笑顔を見せて、急ぎ足で近づいてきた。いつものダークスーツの彼女とは印象ががらっと違った。明るい薄ピンク色のワンピース、卓の胸が躍った。
佐代子「ごめんなさい、お待ちになりましたか?」
卓「はい」
佐代子「……」
卓はマヌケな返事をしている自分に気がついた。
「い、いえ、今来たところです」自分が情けない。
卓「行こうか…」
佐代子「はい」
卓は、シネタワーに向かった。あそこへ行けば、何か一つぐらい彼女のお気に入りの映画があるだろう、そんなつもりだった。
「映画ですよね?」佐代子に聞かれた。
「ええ、シネタワーに行けば何かあるかと思って」
「そうですね」佐代子は素直に卓の後ろをついて行った。
やはり日曜日は人通りの多い、二人で並んで歩くことさえ大変だった。
シネタワーに数分でつき、上映されている映画をちらって見て、卓が言った。
「織田裕二の映画をやっていますね、どうです?」
「私、柴咲コウちゃんのファンなんです」と、気に入ったように佐代子は従った。
館内に入ると、やっぱり人気の映画、かなり込んでいた。二人は、少々外れた席をやっと見つけて席についた。佐代子のほのかなコロンの香りが卓の心をくすぐった。こんな間近に彼女がいる。卓は、それだけで満足だった。
映画は始まっていた。
彼女の笑い声にふと、横を見ると、本当に楽しそうに笑っていた。
「かわいいな…」卓は素直にそう思った。
「そう言えば…佐代子さん、柴咲コウに似てるよな〜」
「さて、次はどうするんだっけ…」
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待ち合わせの場所に、彼女はあらわれた。卓を見つけると笑顔を見せて、急ぎ足で近づいてきた。いつものダークスーツの彼女とは印象ががらっと違った。明るい薄ピンク色のワンピース、卓の胸が躍った。
佐代子「ごめんなさい、お待ちになりましたか?」
卓「はい」
佐代子「……」
卓はマヌケな返事をしている自分に気がついた。
「い、いえ、今来たところです」自分が情けない。
卓「行こうか…」
佐代子「はい」
卓は、シネタワーに向かった。あそこへ行けば、何か一つぐらい彼女のお気に入りの映画があるだろう、そんなつもりだった。
「映画ですよね?」佐代子に聞かれた。
「ええ、シネタワーに行けば何かあるかと思って」
「そうですね」佐代子は素直に卓の後ろをついて行った。
やはり日曜日は人通りの多い、二人で並んで歩くことさえ大変だった。
シネタワーに数分でつき、上映されている映画をちらって見て、卓が言った。
「織田裕二の映画をやっていますね、どうです?」
「私、柴咲コウちゃんのファンなんです」と、気に入ったように佐代子は従った。
館内に入ると、やっぱり人気の映画、かなり込んでいた。二人は、少々外れた席をやっと見つけて席についた。佐代子のほのかなコロンの香りが卓の心をくすぐった。こんな間近に彼女がいる。卓は、それだけで満足だった。
映画は始まっていた。
彼女の笑い声にふと、横を見ると、本当に楽しそうに笑っていた。
「かわいいな…」卓は素直にそう思った。
「そう言えば…佐代子さん、柴咲コウに似てるよな〜」
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