■腸弱人間
牛乳が飲めない…いつからだろう?
気がついたら「腸弱人間」になってしまっていた。
きっと、俺と同じような男性は大いに違いない。この間、テレビを見ていたら、同じような体質というか、何というか、要は「下痢人間大集合」のような特集をやっていた。
感激した!…そこには仲間がいた。俺はひとりじゃないんだ!
そして、そのうち「俺なんかまだマシな方だ」と思ってしまった。
だからと言って何も解決しないのだが、人間不思議と自分より不幸な者を見ると、「安らぐ」のだ。
東京で勤めていたとき、埼玉の住居から新宿の会社まで無事にたどりつけたら、半分仕事は終わったみたいな…そんな大冒険をしながら通勤していた。
わからない人には、全くわからないだろうが、わかる人には涙が出るほどよくわかることなのだ。
つまり、自分の会社にたどりつく前に、「もよおしてしまうのだ」これが苦しい。こんな苦しいことはない。
それは突然襲ってくる。まるで発作のように「グ、グルグルル…」自分にしかわからない不気味な振動が腹に来る。
「い、いかん…これはまずい」
自然に、尻に力が入る。グッと閉める態勢に入る。背広のボタンを外し、腹部をくるむようにする。そして両手は鞄を抱え、腹巻き状態の背広の上からさらに鞄で腹部を保護する。東京のラッシュだから、どんな格好していたって他人に気づかれることもないので、それはそれでいいのだが、大体その努力もほとんど効果はない。。。
次の駅はどこだ…あそこの駅は、なんとホームの一番端っこに1つ、それもオンボロのトイレがあるだけだ。その次の駅まで持つか…いや、無理だ。自分の限界を知っている。仕方ない、次で降りよう。
「し、しまった」次の駅で開くドアは、反対側だった。じりじりと自分の位置を反対側のドアの方に移動しはじめる。
列車は、駅のホームに滑り込んだ。ドアが空いた。全力でドアに向かう、
「すみません、すみません…おりま〜す」もう恥もへったくれもない。前の人が、親切に一生懸命、俺の通る空間をつくろうとしてくれている。その隣の若い女性も「何とか、この人を降ろしてあげたい」そんな人の親切もむなしく…
俺がドアの近くについたときには…怒濤のように乗り込んでくる乗客、
「降ろしてください…」無駄だった。
俺の目の前のおじさんは、申しわけなさそうに、後ろからどんどん押してくる乗客の力に俺と密着したまま、哀れな俺の顔を見た。「ごめんよ」彼は言った
これが俺の人生か…あまりにも悲しい
俺は、次の駅まで気合いを入れ直さなければならなくなった。苦しい…あっ、しくじった、力を入れすぎた。
「グ、グ…クルククルクル…ルルル」ついに、2度目の振動が、いかん…あと3分だ。ほとんどウルトラマンの世界なのだ。

そうだ、次の駅は、この扉が開く。このまま楽に出られるんだ。あと3分…無理かもしれない。
男の苦悩はつづくのだった。
…つづく
嘘だよ、こんな話「つづけ」ないよ
しかし、声を大にして言いたい。
もし、これを読んでいる方で、鉄道関係者の方がいらっしゃったら、考慮していただきたい。
朝のラッシュ時に駅のトイレはいつも満員…
「そしてどこの駅もトイレが少なすぎる」
何とかしてください
今、俺は車で3分の通勤だから…この苦悩からは脱出できたけどね
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牛乳が飲めない…いつからだろう?
気がついたら「腸弱人間」になってしまっていた。
きっと、俺と同じような男性は大いに違いない。この間、テレビを見ていたら、同じような体質というか、何というか、要は「下痢人間大集合」のような特集をやっていた。
感激した!…そこには仲間がいた。俺はひとりじゃないんだ!
そして、そのうち「俺なんかまだマシな方だ」と思ってしまった。
だからと言って何も解決しないのだが、人間不思議と自分より不幸な者を見ると、「安らぐ」のだ。
東京で勤めていたとき、埼玉の住居から新宿の会社まで無事にたどりつけたら、半分仕事は終わったみたいな…そんな大冒険をしながら通勤していた。
わからない人には、全くわからないだろうが、わかる人には涙が出るほどよくわかることなのだ。
つまり、自分の会社にたどりつく前に、「もよおしてしまうのだ」これが苦しい。こんな苦しいことはない。
それは突然襲ってくる。まるで発作のように「グ、グルグルル…」自分にしかわからない不気味な振動が腹に来る。
「い、いかん…これはまずい」
自然に、尻に力が入る。グッと閉める態勢に入る。背広のボタンを外し、腹部をくるむようにする。そして両手は鞄を抱え、腹巻き状態の背広の上からさらに鞄で腹部を保護する。東京のラッシュだから、どんな格好していたって他人に気づかれることもないので、それはそれでいいのだが、大体その努力もほとんど効果はない。。。
次の駅はどこだ…あそこの駅は、なんとホームの一番端っこに1つ、それもオンボロのトイレがあるだけだ。その次の駅まで持つか…いや、無理だ。自分の限界を知っている。仕方ない、次で降りよう。
「し、しまった」次の駅で開くドアは、反対側だった。じりじりと自分の位置を反対側のドアの方に移動しはじめる。
列車は、駅のホームに滑り込んだ。ドアが空いた。全力でドアに向かう、
「すみません、すみません…おりま〜す」もう恥もへったくれもない。前の人が、親切に一生懸命、俺の通る空間をつくろうとしてくれている。その隣の若い女性も「何とか、この人を降ろしてあげたい」そんな人の親切もむなしく…
俺がドアの近くについたときには…怒濤のように乗り込んでくる乗客、
「降ろしてください…」無駄だった。
俺の目の前のおじさんは、申しわけなさそうに、後ろからどんどん押してくる乗客の力に俺と密着したまま、哀れな俺の顔を見た。「ごめんよ」彼は言った
これが俺の人生か…あまりにも悲しい
俺は、次の駅まで気合いを入れ直さなければならなくなった。苦しい…あっ、しくじった、力を入れすぎた。
「グ、グ…クルククルクル…ルルル」ついに、2度目の振動が、いかん…あと3分だ。ほとんどウルトラマンの世界なのだ。

そうだ、次の駅は、この扉が開く。このまま楽に出られるんだ。あと3分…無理かもしれない。
男の苦悩はつづくのだった。
…つづく
嘘だよ、こんな話「つづけ」ないよ
しかし、声を大にして言いたい。
もし、これを読んでいる方で、鉄道関係者の方がいらっしゃったら、考慮していただきたい。
「そしてどこの駅もトイレが少なすぎる」
何とかしてください
今、俺は車で3分の通勤だから…この苦悩からは脱出できたけどね
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