■もう一つの8時18分 第5話「敵を知る」
翌朝8時、佐代子と映子は、通路沿いにある、ビジネスマンご用達の喫茶店にいた。
周りは、サラリーマンたちが、もくもくとモーニングのトーストを口に運びながら新聞を読んでいた。
そんな喫茶店の窓際の席から目立たぬように? 窓から外をじっと見詰めていた。
佐代子「来ないよ」
映子「しっかり見張ってよ、私は顔知らないんだから、意味ないじゃない、私がここにいる、意味」
佐代子「そう言わないの友達でしょう」
映子「ねえねえ、こっちの彼の方が格好よくない…ほら、あの彼」
佐代子「……呼ばなきゃよかったかも」
時間はどんどん過ぎていった。
8時28分
佐代子「もういいよ、行こう、遅刻しちゃうよ」
映子「8時半まで待とう、もう2分だけね」
佐代子「あっ…き、来た」
映子「どれ、どれよ?」
佐代子「来ちゃった、どうしよう…来ちゃった」
映子「だから、どこ、どの人よ」
佐代子「ほら、あそこを歩いている人、こっちに来るよ」
映子「ほ〜、彼ね、なかなかいいじゃん、おっ来る、来る」
彼は、喫茶店の中にいる彼女たちの真ん前を通り過ぎていった。
映子「8時29分よ、行くわよ、遅刻しちゃうよ」
佐代子「うん、行こう…8時29分」
佐代子は大急ぎで仕事についた。
女子社員は、始業時間までに滑り込みセーフみたいな男性社員とはわけが違う。ちゃんと着替えて身だしなみを整え、始業時間を迎えなければならない。受付嬢ともなるとなおさらのこと、ギリギリに滑り込み出社の8時29分、佐代子にはかなり厳しい時間だった。
「8時29分か…厳しいな」佐代子はつぶやくように言った。
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翌朝8時、佐代子と映子は、通路沿いにある、ビジネスマンご用達の喫茶店にいた。
周りは、サラリーマンたちが、もくもくとモーニングのトーストを口に運びながら新聞を読んでいた。
そんな喫茶店の窓際の席から目立たぬように? 窓から外をじっと見詰めていた。
佐代子「来ないよ」
映子「しっかり見張ってよ、私は顔知らないんだから、意味ないじゃない、私がここにいる、意味」
佐代子「そう言わないの友達でしょう」
映子「ねえねえ、こっちの彼の方が格好よくない…ほら、あの彼」
佐代子「……呼ばなきゃよかったかも」
時間はどんどん過ぎていった。
8時28分
佐代子「もういいよ、行こう、遅刻しちゃうよ」
映子「8時半まで待とう、もう2分だけね」
佐代子「あっ…き、来た」
映子「どれ、どれよ?」
佐代子「来ちゃった、どうしよう…来ちゃった」
映子「だから、どこ、どの人よ」
佐代子「ほら、あそこを歩いている人、こっちに来るよ」
映子「ほ〜、彼ね、なかなかいいじゃん、おっ来る、来る」
彼は、喫茶店の中にいる彼女たちの真ん前を通り過ぎていった。
映子「8時29分よ、行くわよ、遅刻しちゃうよ」
佐代子「うん、行こう…8時29分」
佐代子は大急ぎで仕事についた。
女子社員は、始業時間までに滑り込みセーフみたいな男性社員とはわけが違う。ちゃんと着替えて身だしなみを整え、始業時間を迎えなければならない。受付嬢ともなるとなおさらのこと、ギリギリに滑り込み出社の8時29分、佐代子にはかなり厳しい時間だった。
「8時29分か…厳しいな」佐代子はつぶやくように言った。
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