■バーテンダーかまたり「開店」
それから、2週間ほどたった、ある日
今日も仕事だ。
カラン、とカウベルのドアを開け、トントントンと階段を6段ほど降りると、この店の統一レジがある。そこにいる従業員さんに「おはようございます」とあいさつし、タイムカードを押す。そしてそのまま俺は自分の働く地下のパブに降りていく。
この店、実は6階建て、オーナーはちょっとおっかないが、その筋の世界の人ではなく、普通のマスター。
地下が俺のいるパブ、1階は喫茶店、2階はテナントに貸し出している、ここに怖い人がたくさんくる。2階は直通階段でこの店の入り口とは別になっているので、実害はない。
そして3階はレディースフロアー、つまりカップル、または女性だけのお客さんはこちらに来るわけだ。つまり、ナンパ目的の野郎どもが入れないようにしてあるシステム。
そして4階・5階は個室同伴喫茶、よくある雑居だ。さらに6階はこのビルの事務所となっている。
俺は、ジーパン姿から、水商売用の格好に着替え、水商売用の格好と言っても、別に、今はやりのホストさんのように、派手派手にするわけでもなく、ただワイシャツにネクタイ、それに濃い色のスラックスと革靴ならオーケーの至って大人しい格好。着替えて店に出る。
そして一番下っ端の俺は、テーブルを拭き、カウンターを拭き、開店の準備に取りかかっていた。その間にも、今日仕事を一緒にする先輩たちが入店してくる。
先輩たちに「おはようございます」と、あいさつをし、俺は、下っ端の仕事の一つ、看板出しと両替のために外に出る。外の通りに電光看板を出し、レジから預かったうん万円を持って、路地にある小さな小さなたばこ屋に両替にいく。ここは繁華街、それなりのしきたりがある。両替と店で使うたばこは、ここの小さな小さなたばこ屋で買わないといけない、両替しないといけない、しきたりがあった。
まだ、日が高いのに、周りは、俺と同じように開店の準備をしている兄さんがいっぱいいた。
そして開店前の準備が終わり、俺はカウンターに入る。この間、約15分、すると、そのうち、今日仕事に入る女の子たちが出勤してくる。
今日も3人の女の子が入ってきた。彼女たちも、スカートさえはいていれば、いろいろ言われる店ではない。フツーの格好で来る。ただし、フツーの格好というのは、女の子によって、これほど違うものかというのを、俺はこの世界で初めて知った。
そして、今日のチーフ、オバシさんが店の灯りを少し落とし、店内に音楽をならして、開店準場完了。
しばらくして、1組のサラリーマンらしいお客さんが入ってきた。
俺も「いらっしゃいませ〜」と大きな声で出迎え、うす暗い店をこちらまで歩いてくる間に、歩き方や背格好で、常連のお客さんだと、だれかすぐわかるようになってきた。
オバシさんが、ボックスに案内し、そのまま彼らのボトルを棚に取りにいく、俺は、彼らのためのアイスとグラス、その他を用意しだした。
お客さんのボックスに、女の子がおしぼりを持って、座り、注文を聞いている。オバシさんが、お客さんに一声かけて、端の方から店内を見ていた。
何組かのお客さんが、まだ早い時間だというのに入ってきた。女の子たちも、ボックスにつく子、カウンターで相手をする子、それぞれに動き出した。
そろそろ活気が出てきて、あちこちで笑い声が聞こえる。いい感じになってきた。
俺はこの雰囲気が好きだった。
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それから、2週間ほどたった、ある日
今日も仕事だ。
カラン、とカウベルのドアを開け、トントントンと階段を6段ほど降りると、この店の統一レジがある。そこにいる従業員さんに「おはようございます」とあいさつし、タイムカードを押す。そしてそのまま俺は自分の働く地下のパブに降りていく。
この店、実は6階建て、オーナーはちょっとおっかないが、その筋の世界の人ではなく、普通のマスター。
地下が俺のいるパブ、1階は喫茶店、2階はテナントに貸し出している、ここに怖い人がたくさんくる。2階は直通階段でこの店の入り口とは別になっているので、実害はない。
そして3階はレディースフロアー、つまりカップル、または女性だけのお客さんはこちらに来るわけだ。つまり、ナンパ目的の野郎どもが入れないようにしてあるシステム。
そして4階・5階は個室同伴喫茶、よくある雑居だ。さらに6階はこのビルの事務所となっている。
俺は、ジーパン姿から、水商売用の格好に着替え、水商売用の格好と言っても、別に、今はやりのホストさんのように、派手派手にするわけでもなく、ただワイシャツにネクタイ、それに濃い色のスラックスと革靴ならオーケーの至って大人しい格好。着替えて店に出る。
そして一番下っ端の俺は、テーブルを拭き、カウンターを拭き、開店の準備に取りかかっていた。その間にも、今日仕事を一緒にする先輩たちが入店してくる。
先輩たちに「おはようございます」と、あいさつをし、俺は、下っ端の仕事の一つ、看板出しと両替のために外に出る。外の通りに電光看板を出し、レジから預かったうん万円を持って、路地にある小さな小さなたばこ屋に両替にいく。ここは繁華街、それなりのしきたりがある。両替と店で使うたばこは、ここの小さな小さなたばこ屋で買わないといけない、両替しないといけない、しきたりがあった。
まだ、日が高いのに、周りは、俺と同じように開店の準備をしている兄さんがいっぱいいた。
そして開店前の準備が終わり、俺はカウンターに入る。この間、約15分、すると、そのうち、今日仕事に入る女の子たちが出勤してくる。
今日も3人の女の子が入ってきた。彼女たちも、スカートさえはいていれば、いろいろ言われる店ではない。フツーの格好で来る。ただし、フツーの格好というのは、女の子によって、これほど違うものかというのを、俺はこの世界で初めて知った。
そして、今日のチーフ、オバシさんが店の灯りを少し落とし、店内に音楽をならして、開店準場完了。
しばらくして、1組のサラリーマンらしいお客さんが入ってきた。
俺も「いらっしゃいませ〜」と大きな声で出迎え、うす暗い店をこちらまで歩いてくる間に、歩き方や背格好で、常連のお客さんだと、だれかすぐわかるようになってきた。
オバシさんが、ボックスに案内し、そのまま彼らのボトルを棚に取りにいく、俺は、彼らのためのアイスとグラス、その他を用意しだした。
お客さんのボックスに、女の子がおしぼりを持って、座り、注文を聞いている。オバシさんが、お客さんに一声かけて、端の方から店内を見ていた。
何組かのお客さんが、まだ早い時間だというのに入ってきた。女の子たちも、ボックスにつく子、カウンターで相手をする子、それぞれに動き出した。
そろそろ活気が出てきて、あちこちで笑い声が聞こえる。いい感じになってきた。
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