■もう一つの8時18分 第25話「かかってらっしゃい」
そして、いつものランチタイム
いつも冷静な佐代子もさすがに、緊張と期待と不安で自分を見失いかけていた。
映 子「ねえ…」
佐代子「うん、何、なに…」
映 子「何か言ってほしいんでしょう?」
佐代子「うん…何でもいいから言ってよ、どうしよう」
映 子「やっぱりさ…」
佐代子「うん」
映 子「ちょっと、落ちついてよ、まだ何も言ってないじゃないのよ」
佐代子「わたし、自分がこんなになると思わなかったの…初体験だもん」
映 子「やっぱりさ、サヨをずっと見ているわけでしょう、でさ、サヨのイメージは、シャキッなのよ、キリッとしたいい女ってイメージね」
佐代子「うん、そうらしい」
映 子「それを貫こう!下手にヘラヘラしない」
佐代子「やっぱ、そうよね、私もそう思ったんだけど…なんか冷たいとか」
映 子「シャキッとしながら、爽やかな笑顔ね」
佐代子「そんなのできるわけ?」
映 子「何言ってんのよ、いつもやってるじゃない、いい女だよ、外から見ると」
佐代子「そうかな?そう…本当にそう思う?」
映 子「自信持ちなよ、我が社のベテラン受付嬢だよ」
佐代子「ベテランって…それって褒めてくれているんだよねぇ」
映 子「とにかくさ、わたしはそれが一番だと思うの、だからさ、いつも後ろ姿ばかりだからさ、今日は正面からバシッといい女だってところ見せてあげればいいのよ」
佐代子「正面から、そうね、ちゃんと目を見て…だよね」
映 子「そう…きっと、大丈夫」
佐代子「でもさ、相手の出方がわからないでしょう」
映 子「今日一発勝負じゃないんだから、好印象を持たせるだけでもいいじゃない、そうしたら明日の朝、声をかけてくれるかもしれないでしょう」
佐代子「そうよね、今日は…ジャブってとこね」
映 子「そう、先制攻撃よ」
佐代子「うん、わかった。効果的なジャブね、あ〜なんかちょっと気が楽になったかも」
佐代子は、ランチを早めに切り上げて、化粧室にいた。
後輩たちが、歯磨きしている横で、鏡の中の自分を見ながら、表情を点検していた。後輩たちが不思議そうな顔をしながら、声がかけられないような佐代子のオーラを感じたのか、何事もなかったように、すっと化粧室を出ていった。
メイクを直し、髪を整え、身だしなみを整え、大きく深呼吸をした。
「はぁ〜、ふ〜何だか、決勝戦進出みたいな感じ…さあ、行くわよ、サヨ」自分の気持ちを引き締めて、バックに小物をしまい、佐代子も化粧室を出た。ロッカー室に私物をしまって、受付に向かった。
背筋を伸ばし、少し歩幅を広げ、真っすぐ前を見ながら歩いていった。通り過ぎる上司に会釈をしながら、エレベーターに向かう。
受付にはもう後輩たちが交代し、一緒に仕事をする2人の受付嬢がいた。
「よろしく、ちょっと替わってもらったから、午後もやるね」
「よろしくお願いします」後輩たちが、佐代子に会釈しながら言った。
準備完了…
「さあ〜どこからでも、かかってらっしゃい」
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そして、いつものランチタイム
いつも冷静な佐代子もさすがに、緊張と期待と不安で自分を見失いかけていた。
映 子「ねえ…」
佐代子「うん、何、なに…」
映 子「何か言ってほしいんでしょう?」
佐代子「うん…何でもいいから言ってよ、どうしよう」
映 子「やっぱりさ…」
佐代子「うん」
映 子「ちょっと、落ちついてよ、まだ何も言ってないじゃないのよ」
佐代子「わたし、自分がこんなになると思わなかったの…初体験だもん」
映 子「やっぱりさ、サヨをずっと見ているわけでしょう、でさ、サヨのイメージは、シャキッなのよ、キリッとしたいい女ってイメージね」
佐代子「うん、そうらしい」
映 子「それを貫こう!下手にヘラヘラしない」
佐代子「やっぱ、そうよね、私もそう思ったんだけど…なんか冷たいとか」
映 子「シャキッとしながら、爽やかな笑顔ね」
佐代子「そんなのできるわけ?」
映 子「何言ってんのよ、いつもやってるじゃない、いい女だよ、外から見ると」
佐代子「そうかな?そう…本当にそう思う?」
映 子「自信持ちなよ、我が社のベテラン受付嬢だよ」
佐代子「ベテランって…それって褒めてくれているんだよねぇ」
映 子「とにかくさ、わたしはそれが一番だと思うの、だからさ、いつも後ろ姿ばかりだからさ、今日は正面からバシッといい女だってところ見せてあげればいいのよ」
佐代子「正面から、そうね、ちゃんと目を見て…だよね」
映 子「そう…きっと、大丈夫」
佐代子「でもさ、相手の出方がわからないでしょう」
映 子「今日一発勝負じゃないんだから、好印象を持たせるだけでもいいじゃない、そうしたら明日の朝、声をかけてくれるかもしれないでしょう」
佐代子「そうよね、今日は…ジャブってとこね」
映 子「そう、先制攻撃よ」
佐代子「うん、わかった。効果的なジャブね、あ〜なんかちょっと気が楽になったかも」
佐代子は、ランチを早めに切り上げて、化粧室にいた。
後輩たちが、歯磨きしている横で、鏡の中の自分を見ながら、表情を点検していた。後輩たちが不思議そうな顔をしながら、声がかけられないような佐代子のオーラを感じたのか、何事もなかったように、すっと化粧室を出ていった。
メイクを直し、髪を整え、身だしなみを整え、大きく深呼吸をした。
「はぁ〜、ふ〜何だか、決勝戦進出みたいな感じ…さあ、行くわよ、サヨ」自分の気持ちを引き締めて、バックに小物をしまい、佐代子も化粧室を出た。ロッカー室に私物をしまって、受付に向かった。
背筋を伸ばし、少し歩幅を広げ、真っすぐ前を見ながら歩いていった。通り過ぎる上司に会釈をしながら、エレベーターに向かう。
受付にはもう後輩たちが交代し、一緒に仕事をする2人の受付嬢がいた。
「よろしく、ちょっと替わってもらったから、午後もやるね」
「よろしくお願いします」後輩たちが、佐代子に会釈しながら言った。
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