■バーテンダーかまたり「歯科大生3」
カランコロン…また、ドアのカウベルが鳴った。
見ると、3人組が真っすぐ、カウンターに向かってきた。
「ハシモトさん、こんばんは」…歯科大のヒョロ君だった。
「よう、いらっしゃい」と俺も愛想よく迎え入れた。
お客さんに向かって「よう!」もないだろうが、どうも、俺のキャラはそういうキャラだったらしい。
3人組は、やっぱりブルージーンズに、カラーシャツであらわれた。そして、肩から下げるA3版が入るような、少し大きめの鞄を持っていた。
「何にしましょうか」と俺が言うと、
ヒョロ君、二人の顔を見て、予定どおりというように
「ロバートブラウンを1本入れてください」
と1本キープしてくれた。
俺は、水割りをつくる用意をしながら、カウンターの外にいる、オバシさんに「ロバブラ1本、よろしく」
すると、オバシさんは、いつものでかい声で
「は〜い、ロバブラ1本、ごっさんで〜す」と返答をしてくれ、ボトルを持ってきてくれる。
彼らのグラスに水割りをつくり、一人ずつに出すと
アキバ系君が、
「ハシモトさん、どうぞ、一緒にやってください」とやはりすすめてくれた。
「ありがとうございます」と、俺も自分のグラスを用意して、一緒に
「カンパ〜イ」…何の乾杯なのか、深いことはここでは考えないのがよろしいのだ。
一口いただいて、
「今日は、どこで記念撮影してきたん?」と聞いてみた。
すると、思ったとおり、丸顔君が、「ジャ〜ン」と言いながら、鞄から自慢のペンタを出した。
すると、ヒョロ君
「嵯峨野へ行ってきました」
すかさず、俺が
「男…3人で?」
「なかなか、いいでしょう!」と半分笑いを漏らしながら、ヒョロ君
すると、アキバ君
「完璧に浮きましたね」と笑いながら
「素晴らしいねぇ〜」と、俺は彼らの勇気をたたえる。
ヒョロ君
「やっぱ、そうでしょう」と、とても満足そうにしていた。
そのころというか、今でも嵯峨野はデートコースとして超有名なところ、周りはカップルのみという一種奇怪な状況の中に、アキバ系男子3人が散策に挑む。
何と勇気ある青年たちだろう。俺は、この3人組みの相手をしているのが、だんだんおもしろくなってきた。
そんな話をしていると、今日のチーフ、オバシさんがスッと寄ってきて
「ハシモト君、お知り合い?」と話しかけてくる。
「はい、大阪からわざわざ来ていただいて」と俺が言うと
オバシさん、「よろしくね」と3人組みにあいさつ。
3人組みが、オバシさんに、ペコリと頭を下げた。
「嵯峨野に何しに行ったん?」と、俺は再び、話題を嵯峨野に
すると、ヒョロ君、例の別冊「京の旅」を取り出し、嵯峨野の頁を開いて見せてくれた。そこには、
「おいしい湯豆腐は…」の書き出しと、写真が載っていた「湯豆腐嵯峨野」と書かれていた。
「ゆ、湯豆腐食べたに行ってきたん?」と俺が聞くと
ヒョロ君、またまた半分笑いをこらえながら
「はい」

「すごい、うまかったですよ、そやけど、写真撮ったら怒られましてん」と、ペンタをなでながら丸顔君
「そやから店の中で写真は、やめとけ言うてんのに」とアキバ君
「と、豆腐の写真撮ってきたん?」と俺
「まあね」と自信ありげな丸顔君
「それで、湯豆腐ってなんぼすんの?」と聞いてみた。
「え〜と、なんぼやったかな〜そや3,500円でした」とヒョロ君
「3,500円かけて豆腐を食うたん?」と俺
「素晴らしいでしょう」と彼ら
彼らは一体どういうきっかけで知り合った3人組なんだろう?
とても、とても興味を持ってしまった。
それでは…また
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カランコロン…また、ドアのカウベルが鳴った。
見ると、3人組が真っすぐ、カウンターに向かってきた。
「ハシモトさん、こんばんは」…歯科大のヒョロ君だった。
「よう、いらっしゃい」と俺も愛想よく迎え入れた。
お客さんに向かって「よう!」もないだろうが、どうも、俺のキャラはそういうキャラだったらしい。
3人組は、やっぱりブルージーンズに、カラーシャツであらわれた。そして、肩から下げるA3版が入るような、少し大きめの鞄を持っていた。

「何にしましょうか」と俺が言うと、
ヒョロ君、二人の顔を見て、予定どおりというように
「ロバートブラウンを1本入れてください」
と1本キープしてくれた。
俺は、水割りをつくる用意をしながら、カウンターの外にいる、オバシさんに「ロバブラ1本、よろしく」
すると、オバシさんは、いつものでかい声で
「は〜い、ロバブラ1本、ごっさんで〜す」と返答をしてくれ、ボトルを持ってきてくれる。
彼らのグラスに水割りをつくり、一人ずつに出すと
アキバ系君が、
「ハシモトさん、どうぞ、一緒にやってください」とやはりすすめてくれた。
「ありがとうございます」と、俺も自分のグラスを用意して、一緒に
「カンパ〜イ」…何の乾杯なのか、深いことはここでは考えないのがよろしいのだ。
一口いただいて、
「今日は、どこで記念撮影してきたん?」と聞いてみた。
すると、思ったとおり、丸顔君が、「ジャ〜ン」と言いながら、鞄から自慢のペンタを出した。
すると、ヒョロ君
「嵯峨野へ行ってきました」
すかさず、俺が
「男…3人で?」
「なかなか、いいでしょう!」と半分笑いを漏らしながら、ヒョロ君
すると、アキバ君
「完璧に浮きましたね」と笑いながら
「素晴らしいねぇ〜」と、俺は彼らの勇気をたたえる。
ヒョロ君
「やっぱ、そうでしょう」と、とても満足そうにしていた。
そのころというか、今でも嵯峨野はデートコースとして超有名なところ、周りはカップルのみという一種奇怪な状況の中に、アキバ系男子3人が散策に挑む。
何と勇気ある青年たちだろう。俺は、この3人組みの相手をしているのが、だんだんおもしろくなってきた。
そんな話をしていると、今日のチーフ、オバシさんがスッと寄ってきて
「ハシモト君、お知り合い?」と話しかけてくる。
「はい、大阪からわざわざ来ていただいて」と俺が言うと
オバシさん、「よろしくね」と3人組みにあいさつ。
3人組みが、オバシさんに、ペコリと頭を下げた。
「嵯峨野に何しに行ったん?」と、俺は再び、話題を嵯峨野に
すると、ヒョロ君、例の別冊「京の旅」を取り出し、嵯峨野の頁を開いて見せてくれた。そこには、
「おいしい湯豆腐は…」の書き出しと、写真が載っていた「湯豆腐嵯峨野」と書かれていた。
「ゆ、湯豆腐食べたに行ってきたん?」と俺が聞くと
ヒョロ君、またまた半分笑いをこらえながら
「はい」

「すごい、うまかったですよ、そやけど、写真撮ったら怒られましてん」と、ペンタをなでながら丸顔君
「そやから店の中で写真は、やめとけ言うてんのに」とアキバ君
「と、豆腐の写真撮ってきたん?」と俺
「まあね」と自信ありげな丸顔君
「それで、湯豆腐ってなんぼすんの?」と聞いてみた。
「え〜と、なんぼやったかな〜そや3,500円でした」とヒョロ君
「3,500円かけて豆腐を食うたん?」と俺
「素晴らしいでしょう」と彼ら
彼らは一体どういうきっかけで知り合った3人組なんだろう?
とても、とても興味を持ってしまった。
それでは…また
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