■青春の探検部「川下り 大ボケ突入」
大先輩の奇声で一気に気合いを入れた俺たちは、吉野川の流れに乗った。
早朝の吉野川、ちゃぷちゃぷと水の音、そして鳥の声しか聞こえない。地図で「瀬」の位置はわかっているつもりだった。だが、川の両側にあるものから現在位置をつかむのが難しい。今、どこなんだろう?
奇声を上げた大先輩の隣で、舵を切りながら
「先輩、瀬はそろそろちがうんですか?」と聞いた
「まだまだ…先、しばらくこんな調子や」と意外に冷静
その声を聞いて、前のソノダと2年生の先輩が一気にダレた。
「なんや〜先輩まだなんですか?」ソノダが後ろを振り返って笑っていた。
「そやな〜瀬いうても、大したことないからな〜」と大先輩
「大歩危の瀬はそんな大したことないしねぇ〜」と2年生
それを聞いて俺たち1年生は
「え〜? 大歩危の方が怖いんちがうんですか?」と俺
「絶対、大歩危ナンバー1と思てましたよ」とソノダ
大先輩いわく
「小歩危や…あそこは来るでぇ1回やったらやみつきや」
「うそやしねぇ、1回行ったら二度と行きたないしね」と2年生
その瞬間、大先輩のオールでヘルメットの上から、ガツンとやられていた。
しばらくして、水の音が変わってきた。
ザ〜…という音、「瀬」だ。

目の役をするソノダ「瀬、セェ、セェ〜」と叫ぶ
「お〜し」と残り3人が大声で答える
やっと来たで、1発目の瀬
徐々にボートのスピードが上がる。4人のオールは訓練したように、規則正しく流れに対して真っ直ぐにボートを立てる。
「いくぞ〜」大先輩の声
「は〜い」1年生が答える
ビシャっと水しぶきが上がり、ボートが波打つ、水をかぶりながら
「ハシモト、バック」大先輩の声に反応し、舵を切り、ボートの姿勢を戻す。
流れが速くなってきた。たらたらやっていたら、間に合わない。だんだん本気モードに入っていく俺たち
「漕げ〜」大先輩の怒鳴り声
「は〜い」エンジン役の2人が懸命に推力をつくる。幾ら舵を切っても、推力がなくてはボートの姿勢は保てないのだ。ボートは流れに負けない推力あってこそ、舵が生きる。
「左に、岩、いわ〜」左側に岩を発見したソノダの怒鳴り声

「お〜し」残り3人が岩を確認
「右へ回避」大先輩の声に、左バックの俺と左前のソノダが全力で漕ぐ、右バックの大先輩がオールをバックにし、ブレーキを掛ける。一気にボートは右に方向を変える。
脱出の方向を向いた瞬間、4人で全力で漕ぐ、グッグッグッと力強くボートは4人のオールの動きに合わせて、右前方に進む、左側にあった岩をクリア
俺たちは、左右に出現してくる岩を避けながら、最短距離を探しつつ、ボートは流れにきれいに乗っていった。爽快な気分だった。
水しぶきで頭からずぶぬれになりながら、力の限り漕ぐ、舵を切る。
大先輩の大声の指示も水の音にかきけされそうになる。それほど川の中で聞く水の音はでかいのだ。
流れが静かになってきた。
「もうええど」大先輩の声
1発目の瀬は無事に越えた。
トロ(流れの静かなところ)に入り、休憩しながら、たばこを吸うものはたばこを吸い、水を飲むものは水を飲んでいた。
「なかなかよかったやんけ…」たばこをうまそうに吸いながら大先輩の一言
みんなが大先輩の方を振り向いた。
残りの3人も心の中では「やった、うまくできた」の思いがあったのだ。
「俺ら…うまいしね」2年生の笑顔が光った
続きを読みたい方・おもしろかったと思っていただいた方は、
下のバナーをクリックしてください。
大先輩の奇声で一気に気合いを入れた俺たちは、吉野川の流れに乗った。
早朝の吉野川、ちゃぷちゃぷと水の音、そして鳥の声しか聞こえない。地図で「瀬」の位置はわかっているつもりだった。だが、川の両側にあるものから現在位置をつかむのが難しい。今、どこなんだろう?
奇声を上げた大先輩の隣で、舵を切りながら
「先輩、瀬はそろそろちがうんですか?」と聞いた
「まだまだ…先、しばらくこんな調子や」と意外に冷静
その声を聞いて、前のソノダと2年生の先輩が一気にダレた。
「なんや〜先輩まだなんですか?」ソノダが後ろを振り返って笑っていた。
「そやな〜瀬いうても、大したことないからな〜」と大先輩
「大歩危の瀬はそんな大したことないしねぇ〜」と2年生
それを聞いて俺たち1年生は
「え〜? 大歩危の方が怖いんちがうんですか?」と俺
「絶対、大歩危ナンバー1と思てましたよ」とソノダ
大先輩いわく
「小歩危や…あそこは来るでぇ1回やったらやみつきや」
「うそやしねぇ、1回行ったら二度と行きたないしね」と2年生
その瞬間、大先輩のオールでヘルメットの上から、ガツンとやられていた。
しばらくして、水の音が変わってきた。
ザ〜…という音、「瀬」だ。

目の役をするソノダ「瀬、セェ、セェ〜」と叫ぶ
「お〜し」と残り3人が大声で答える
やっと来たで、1発目の瀬
徐々にボートのスピードが上がる。4人のオールは訓練したように、規則正しく流れに対して真っ直ぐにボートを立てる。
「いくぞ〜」大先輩の声
「は〜い」1年生が答える
ビシャっと水しぶきが上がり、ボートが波打つ、水をかぶりながら
「ハシモト、バック」大先輩の声に反応し、舵を切り、ボートの姿勢を戻す。
流れが速くなってきた。たらたらやっていたら、間に合わない。だんだん本気モードに入っていく俺たち
「漕げ〜」大先輩の怒鳴り声
「は〜い」エンジン役の2人が懸命に推力をつくる。幾ら舵を切っても、推力がなくてはボートの姿勢は保てないのだ。ボートは流れに負けない推力あってこそ、舵が生きる。

「お〜し」残り3人が岩を確認
「右へ回避」大先輩の声に、左バックの俺と左前のソノダが全力で漕ぐ、右バックの大先輩がオールをバックにし、ブレーキを掛ける。一気にボートは右に方向を変える。
脱出の方向を向いた瞬間、4人で全力で漕ぐ、グッグッグッと力強くボートは4人のオールの動きに合わせて、右前方に進む、左側にあった岩をクリア
俺たちは、左右に出現してくる岩を避けながら、最短距離を探しつつ、ボートは流れにきれいに乗っていった。爽快な気分だった。
水しぶきで頭からずぶぬれになりながら、力の限り漕ぐ、舵を切る。
大先輩の大声の指示も水の音にかきけされそうになる。それほど川の中で聞く水の音はでかいのだ。
流れが静かになってきた。
「もうええど」大先輩の声
1発目の瀬は無事に越えた。
トロ(流れの静かなところ)に入り、休憩しながら、たばこを吸うものはたばこを吸い、水を飲むものは水を飲んでいた。
「なかなかよかったやんけ…」たばこをうまそうに吸いながら大先輩の一言
みんなが大先輩の方を振り向いた。
残りの3人も心の中では「やった、うまくできた」の思いがあったのだ。
「俺ら…うまいしね」2年生の笑顔が光った
下のバナーをクリックしてください。








