あけましておめでとうございます
年末より始まった冬期講習の合間を縫って、31日から2日まで奈良の実家に帰ってきました。
長男ナオトは、仙台から1日の夕方に到着、久々に家族4人が実家で顔を合わせることになった。
夜になり、兄貴と馬刺を食いながら酒をくらっていると、いつものようにいとこのトシが来た。こいつ、クソほど酒が強い。そして飲んだくれていると、必ず始まる物語がある。
「兄ちゃん、一級河川に芋持ってはまったやんか、芋のために死にかけたんや」と、ゲラゲラ笑う。
もう、この話は20年も毎年のように出てくる。トシが酔っぱらった証拠みたいなもんだ。
その一級河川云々の話は…実は
俺が小学校の3年か4年だったろうか、トシは幼稚園か小学校の1年のはず、近くの川の土手で近所のおっさんがたき火をしていた。俺とトシは、小遣いを持って近くの店に行き、サツマイモを2つ買った。そしてそれをおっさんの前で、たき火に放り込んだ。たき火を見つけると、二人でいつもそうしていた。
火がおさまり、おっさんは水をかけると芋が濡れるのを気遣って、そのままにして行ってくれた。俺たちは焼き芋ができるまで、ガキらしい遊びかなんかをやっていた。
おっ、そろそろ焼けたか?
いい感じに焼けた芋を両手に持って家に帰るとき、一級河川を渡る橋があった。その一級河川というのは、うちの前を流れている、幅2メーターくらいの小さな小さな川なのだ。あるとき、突然一級河川の標識がそこに立てられて、みんななんで?この川が一級河川なんだと、びっくりしたほどだった。
さて、芋を両手に、トシを引き連れて、木の橋を渡っていたとき、北風がまともに吹いた。着ていたものが風に吹かれ、目隠しのようになった。そして俺はバランスを崩し、「あああ、あかん、落ちる、落ちる…」フラフラ、フラフラとしながら、必死に橋の方に重心を移そうとするのだが、「ああ…」俺は、焼き芋を両手にかざし、そのまま背中から川に落ちていった。
「あ〜ぁぁぁぁぁぁ」深い深い谷底のような川に…というのは、真っ赤なうそで、溝みたいな川だから、深くなんかなくて、橋から2メートルほど下の、深さが膝ぐらいの川にジャブンと背中から落ちた。
がつんと全身を打ち、頭を打ち、そして冬の水は冷たかった。一瞬息がとまり、川の中に全身が沈んだ。
「兄ちゃん、兄ちゃん…」心配して俺を呼ぶトシ
そして、そのとき全身が川に沈みながらも、両手に持った焼き芋だけは高々と水面から上がっていた。
焼き芋は助かった。
だが、ずぶ濡れになったこの格好で家に帰ったら…「アホか、お前は何をしてんのや」と、やっぱり怒鳴りつけられてしまった。
服を着替えて、二人で冷たくなった焼き芋を食った。
…トシはその味が今でも忘れられなのだろう。
さて、冬期講習もあと3日、頑張ります!
続きを読みたい方・おもしろかったと思っていただいた方は、
下のバナーをクリックしてください。
年末より始まった冬期講習の合間を縫って、31日から2日まで奈良の実家に帰ってきました。
長男ナオトは、仙台から1日の夕方に到着、久々に家族4人が実家で顔を合わせることになった。
夜になり、兄貴と馬刺を食いながら酒をくらっていると、いつものようにいとこのトシが来た。こいつ、クソほど酒が強い。そして飲んだくれていると、必ず始まる物語がある。
「兄ちゃん、一級河川に芋持ってはまったやんか、芋のために死にかけたんや」と、ゲラゲラ笑う。
もう、この話は20年も毎年のように出てくる。トシが酔っぱらった証拠みたいなもんだ。
その一級河川云々の話は…実は
俺が小学校の3年か4年だったろうか、トシは幼稚園か小学校の1年のはず、近くの川の土手で近所のおっさんがたき火をしていた。俺とトシは、小遣いを持って近くの店に行き、サツマイモを2つ買った。そしてそれをおっさんの前で、たき火に放り込んだ。たき火を見つけると、二人でいつもそうしていた。
火がおさまり、おっさんは水をかけると芋が濡れるのを気遣って、そのままにして行ってくれた。俺たちは焼き芋ができるまで、ガキらしい遊びかなんかをやっていた。おっ、そろそろ焼けたか?
いい感じに焼けた芋を両手に持って家に帰るとき、一級河川を渡る橋があった。その一級河川というのは、うちの前を流れている、幅2メーターくらいの小さな小さな川なのだ。あるとき、突然一級河川の標識がそこに立てられて、みんななんで?この川が一級河川なんだと、びっくりしたほどだった。
さて、芋を両手に、トシを引き連れて、木の橋を渡っていたとき、北風がまともに吹いた。着ていたものが風に吹かれ、目隠しのようになった。そして俺はバランスを崩し、「あああ、あかん、落ちる、落ちる…」フラフラ、フラフラとしながら、必死に橋の方に重心を移そうとするのだが、「ああ…」俺は、焼き芋を両手にかざし、そのまま背中から川に落ちていった。
「あ〜ぁぁぁぁぁぁ」深い深い谷底のような川に…というのは、真っ赤なうそで、溝みたいな川だから、深くなんかなくて、橋から2メートルほど下の、深さが膝ぐらいの川にジャブンと背中から落ちた。
がつんと全身を打ち、頭を打ち、そして冬の水は冷たかった。一瞬息がとまり、川の中に全身が沈んだ。
「兄ちゃん、兄ちゃん…」心配して俺を呼ぶトシ
そして、そのとき全身が川に沈みながらも、両手に持った焼き芋だけは高々と水面から上がっていた。
焼き芋は助かった。
だが、ずぶ濡れになったこの格好で家に帰ったら…「アホか、お前は何をしてんのや」と、やっぱり怒鳴りつけられてしまった。服を着替えて、二人で冷たくなった焼き芋を食った。
…トシはその味が今でも忘れられなのだろう。
さて、冬期講習もあと3日、頑張ります!
下のバナーをクリックしてください。








