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 子供の頃、約束を破られて、それが今でも忘れられない。そんな思い出がありませんか?
友だちと遊ぶ約束をして待っているのに、いつまでたっても来ない。そしてついに夕暮れになって、ひとり寂しく家に帰った。そんな思い出…。
 不思議なものです。そんなささいなことが頭のどこかにずっと残っているですね。

トロフィー.jpg 長男ナオトが、小学校5年生のとき、若い男の先生が担任になった。それまですっごく年配のおじいちゃん先生と呼ばれていた先生が担任、次がとっても気の強いパワー女性先生だった。
 ナオトは、若い男の先生が担任になったととても喜んでいた。
おじいちゃんが悪いなんて思ってないし、女性の先生が悪いなんて思っていないが、やっぱ子供は元気にグラウンドで一緒にドッチボールやサッカーをしてくれる先生がいいんですよ。

 「何でも一生懸命やる人が偉い」
 「努力すれば必ずできる」
 そう俺に言われて続けて育った長男ナオトは、とにかく学校の先生のウケがいい。そりゃそうです。クラスを引っ張っていくのに、こんなに都合のいい生徒はいません。そのくらい俺にもわかる。
 若い男、先生、クラスをまとめようと、それなりに頑張った。ナオトもそんな先生を慕っていた。

 あるとき、「休憩時間にマラソンをやろう!」男先生は、何をヒントにしたか知らないが、そんなことを言い出した。
 グラウンド1周するごとに、日本地図のどこが出発点で、どこが終着点かは忘れたが、とにかくスタート地点があり、終点があって、走った距離だけ色を塗っていくという、俺が小学校のころからあるような古くさ~い、アイデアだ。

 「完走者には、トロフィーをやるぞ!」先生が言った。

 さあ、その日から、クラスのみんなが走り出した。

ランニング.jpg

「おっ!新任の先生やるじゃない…」、そう言ったかどうか知らないが、きっと職員室では窓の外で走っているクラスの子供たち、そして一緒に走っているその男先生を見て、周りの先生たちが思ったかもしれない。

 3日たち、1週間たち…少しずつ走っているメンバーが減りだした。もちろん、自由参加だから、それはいいはず。頑張るものが偉いわけだから、それでいい。
 そしてさらに時は過ぎ、先生まで疲れたのか出てこない日がちらほらと出だした。だが、頑張る子供たちは、ライバル心を激しく燃やしながら走り続けた。日本地図にいっぱいだったラインがだんだん少なくなり、トップを走る数人の線が目的地に向かって塗られ続けた。

 いつしか、先生は全くグラウンドに出てこなくなっていた。

 「すごいね!」と、その日本地図のラインを見てほめてくれたクラスのみんなも、いつの間にか、興味を示さなくなっていった。

 季節は変わり、真冬になった。雪の中を走っているのは、ナオトを含めてほんの数人だけになってしまった。だが、彼らは走り続けた。
 そしてついに、ナオトがゴールイン!!

 その夜、ナオトは自慢げに俺に言った。
 「ゴールしたの俺だけだったよ」
 「スゲーじゃんか、俺、マラソン苦手だから、絶対脱落だな~」と、本気で褒めた。

 1週間ほどたち「ナオト、トロフィーくれたけ?」と俺
 「うんうん…まだ」とナオト
 「そうか…」と俺

 1カ月ほどたって「ナオト、トロフィーくれたけ?」と俺
 「うんうん…まだ」とナオト
 「そうか…」と俺

 そしてついに、その男先生、何もせず、一言もそのことを言わず、転任して行った。

 ナオトがかわいそうだった。
 そしてあの野郎に腹が立ってどうしようもなかった。
 ナオトはいったいどんな気持ちだったのだろう…。
 慕っていた先生に「裏切られて」「だまされて」…。

 俺は、数日後、贈り物の店でゴルフコンペに使うようなトロフィーを2,000円で買い、「努力賞」と刻印してもらった。

 そしてナオトにプレゼントした。
 「お前の努力は俺がちゃんと見ていた」そう言って渡した。
 「ありがとう!」ナオトは、心から喜んでもらってくれた。

 だが「学校の先生になりたい」と言っていたナオトが、中学生になって、ふと言った「教師なんか誰でも同じだよ」と

 この1件が原因のすべてだとは言わないが…。

 やぶっていい約束などない。
 でも、破ってしまうこともある。
 「ごめんなさい」で済まないかもしれない。
 でも、そのためにある言葉だろう「ごめんなさい」は

 「努力賞」と刻印されたトロフィーは、今もサッカーでもらったトロフィーの裏にひっそり隠れている。

今になって思った。

ナオトは、このトロフィーを見るたびに、あの悔しい、悲しい思い出をよみがえらせてしまうのだろう…余計なトロフィーだったのかもしれないと。


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