■第32話 最終大会 まるでドラマ…(決勝戦 その2「スッポン作戦」)
ホイッスルと同時に、クラブイーストの攻撃陣は牙をむいて襲いかかってきた。
…しかし、だれもが予想しなかったことが起こりつつあった。猛烈な攻撃に、我がチーム一歩も引かない。
「 こいつらに勝ちたい 」
チームの思いの強さが、彼らの動きに勢いをつけた。抜かれても、抜かれても食い下がり、プレッシャーを与え続ける。
ゲンが、バックの川本に大声で叫んだ。
川本はチームを去ったバックの抜けた穴を埋めるために、今日初めてそこに入った控え選手だった。
「川本、川本…そいつにつけ、そいつから絶対離れるな」
川本はバックは今回が初めて、自分がどこにいていいのかさえもわからない。
「川本、そいつの前につけ、ボール持たせるな」とゲン
相手の真のエースの前に川本君をぴったりつけた。そして、さらにもう1人バックを後ろにつけた。
ゲンは、イーストの攻撃パターンをだれよりも知っていた…いつも、いつも同じ形で、抜かれた辛い思い、悔しさが、あいつにそんな指示をさせた。もう、監督もゲンに何も言わない。
徹底的にマークされた、相手エース…それでもボールは集まる。それほどのエースだった。
「川本、そのボール外へ蹴れ、外へ出せ!」
「川本、前だ、前へ蹴れ」ゲンの指示は飛ぶ
必死にマークする川本
そして、エースに出されたパスにスライディングした川本の足が一瞬早く届いた。ふらふらとボールは右に流れた。
下がって守っていた味方ボランチがそのボールに食らいついた。そこからすかさず、きれいに右ハーフにパスを渡す。そしてフォワードへ縦一本…。
完全に抜けたボールをフォワード懸命に追う
「走れ、走れ…」
「もっと速く、速く」歓声が響く
フォワードは懸命に走った。相手ディフェンスを振り切りボールに追いつき、そのままシュート!
地をはうようなシュートに相手キーパーは反応こそすれ、全く手が出なかった。ゴール左隅にボールは突き刺さった。
…は、はいった!!
ついに1点先取…わきかえる俺たち親、そして飛び上がる子供たち
しかし、試合は、まだ始まったばかりだった。
つづく
<少年サッカー編>
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ホイッスルと同時に、クラブイーストの攻撃陣は牙をむいて襲いかかってきた。
…しかし、だれもが予想しなかったことが起こりつつあった。猛烈な攻撃に、我がチーム一歩も引かない。
「 こいつらに勝ちたい 」
チームの思いの強さが、彼らの動きに勢いをつけた。抜かれても、抜かれても食い下がり、プレッシャーを与え続ける。
ゲンが、バックの川本に大声で叫んだ。
川本はチームを去ったバックの抜けた穴を埋めるために、今日初めてそこに入った控え選手だった。
「川本、川本…そいつにつけ、そいつから絶対離れるな」
川本はバックは今回が初めて、自分がどこにいていいのかさえもわからない。
「川本、そいつの前につけ、ボール持たせるな」とゲン
相手の真のエースの前に川本君をぴったりつけた。そして、さらにもう1人バックを後ろにつけた。
ゲンは、イーストの攻撃パターンをだれよりも知っていた…いつも、いつも同じ形で、抜かれた辛い思い、悔しさが、あいつにそんな指示をさせた。もう、監督もゲンに何も言わない。
徹底的にマークされた、相手エース…それでもボールは集まる。それほどのエースだった。
「川本、そのボール外へ蹴れ、外へ出せ!」
「川本、前だ、前へ蹴れ」ゲンの指示は飛ぶ
必死にマークする川本
そして、エースに出されたパスにスライディングした川本の足が一瞬早く届いた。ふらふらとボールは右に流れた。
下がって守っていた味方ボランチがそのボールに食らいついた。そこからすかさず、きれいに右ハーフにパスを渡す。そしてフォワードへ縦一本…。
完全に抜けたボールをフォワード懸命に追う
「走れ、走れ…」
「もっと速く、速く」歓声が響く
フォワードは懸命に走った。相手ディフェンスを振り切りボールに追いつき、そのままシュート!
地をはうようなシュートに相手キーパーは反応こそすれ、全く手が出なかった。ゴール左隅にボールは突き刺さった。
…は、はいった!!
ついに1点先取…わきかえる俺たち親、そして飛び上がる子供たち
しかし、試合は、まだ始まったばかりだった。
つづく
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