■回想 パチプロ気取りの…かつてのある日(その1)
午前9時50分、いつものパチ屋の前に立ち、たばこを吸いながら、シャッターが開けられるのを待つ、周りにはいつものメンバーがちらほらと見える。
サングラスをかけた50過ぎのおやじが声をかけてきた。
「サダちゃん、どう昨日あれから出た?」
「だめね…あのまま、はまって2杯のまれたわ」俺が答える。
このおやじ、変なオカルトを信じて疑わない奴
自分の台が出ないと、必ず裏へ回ってみる。
そして「ここで出してんじゃねえよ、だから俺の台が出ねえんだよ」とぶつぶつ言う変なおやじ。
こういうのがいるから、パチンコ屋が儲かる。
シャッターが開き、まだ少し薄暗い店内を、小走りに、目指す「ルパン三世」(懐かしい名前だね〜)の島へ向かう、昨日、見ておいた台の釘を確かめる。同じだ…勝てる!
上皿にたばことライターを投げ込み、昨日の残りのパッキーカードを差し込み、玉を出す。10時までは打ってはいけないという決まりのため、たばこをくわえたまま、じっと釘を調べる。ここがもう少しほしいな…。
店内の明かりが全開になり、賑やかな音楽がなる。
10時ジャスト
店内に一斉にパチンコ玉を打ち出す音が鳴り出す。俺もさっそく、打ち出してみる。まあまあの回りぐあいかな…。
1000円で29回か、時間があれば取れるんだけど、あとは運だな。
手持ちのパッキーカードの残金がなくなってしまった、追加で5000円のカードを買う。
何回か来るリーチも外れリーチばかり…まあ、何とかなるだろうと、そのままストレートに5000円負け、さらに5000円の追加…そろそろ当たってもらいたいもんだ。
「キィー」という音とともに、ルパンの車が画面を突き破った。リーチの予告だ。「どうせ、また外れリーチだろう」と見ていると、ジゲンが出てきた。1発、2発と銃弾を撃つごとに、当たり絵柄が近づいてくる。あと1発…「打て」、やっぱり外れだ。「打てよ何やってんだよ」…と心の中でぶつぶつと。

この嫌や気分を変えるために、自販機のコーヒーを買いにいく。いつもは、当たらないうちはコーヒーは飲まないのだが、今日はどうも喉が渇く。夕べ、飲み過ぎたかな?
さらに5000円追加…これで1万6000円の投資…3連ちゃん出てもまだマイナスか…。
大当たり確率310分の1、出玉2100個、1回出ると約5000円、もう俺の台のカウンターは350回を超えた。回ってはいるんだが、周りでまだ出ていないのは、俺とあと2人だけ、そろそろ頼むぜ!
気合いを入れ直して、再び打ち始める。
パチンコ玉をはじいているとき、頭の中には、何もない、ただ玉を見ている、そして絵柄を見ている。何も考えない時間が過ぎていく。
「いや〜ん」という声にふと我に戻ると、フジ子が右から出てきた。
「やったじゃん!」と隣のおやじ、その声で、周りの視線が俺の台に注目しているのがわかる。

右からのフジ子…つまり100%大当たりプレミア予告…。そのまま3つの絵柄はそろいながら、回転を始める。祈るは確変絵柄で止まることだけ…頼む。
「1」、「2」、「3」と絵柄は移動していく、「5」…止まれ、「6」…行け、「7」…止まれ…。絵柄はどんどん進む、何事もない表情で見つめているが、内心穏やかではない。
そして回りまわって…ルパンの絵柄、「止まれ」と思わず手に力が入ったとき、絵柄は止まった。「ふ〜」確変決定!次の1回が保証された。
やれやれ、今日もしんどい勝負を強いられそうだ。
つづく…
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午前9時50分、いつものパチ屋の前に立ち、たばこを吸いながら、シャッターが開けられるのを待つ、周りにはいつものメンバーがちらほらと見える。
サングラスをかけた50過ぎのおやじが声をかけてきた。
「サダちゃん、どう昨日あれから出た?」
「だめね…あのまま、はまって2杯のまれたわ」俺が答える。
このおやじ、変なオカルトを信じて疑わない奴
自分の台が出ないと、必ず裏へ回ってみる。
そして「ここで出してんじゃねえよ、だから俺の台が出ねえんだよ」とぶつぶつ言う変なおやじ。
こういうのがいるから、パチンコ屋が儲かる。
シャッターが開き、まだ少し薄暗い店内を、小走りに、目指す「ルパン三世」(懐かしい名前だね〜)の島へ向かう、昨日、見ておいた台の釘を確かめる。同じだ…勝てる!
上皿にたばことライターを投げ込み、昨日の残りのパッキーカードを差し込み、玉を出す。10時までは打ってはいけないという決まりのため、たばこをくわえたまま、じっと釘を調べる。ここがもう少しほしいな…。
店内の明かりが全開になり、賑やかな音楽がなる。
10時ジャスト
店内に一斉にパチンコ玉を打ち出す音が鳴り出す。俺もさっそく、打ち出してみる。まあまあの回りぐあいかな…。
1000円で29回か、時間があれば取れるんだけど、あとは運だな。
手持ちのパッキーカードの残金がなくなってしまった、追加で5000円のカードを買う。
何回か来るリーチも外れリーチばかり…まあ、何とかなるだろうと、そのままストレートに5000円負け、さらに5000円の追加…そろそろ当たってもらいたいもんだ。
「キィー」という音とともに、ルパンの車が画面を突き破った。リーチの予告だ。「どうせ、また外れリーチだろう」と見ていると、ジゲンが出てきた。1発、2発と銃弾を撃つごとに、当たり絵柄が近づいてくる。あと1発…「打て」、やっぱり外れだ。「打てよ何やってんだよ」…と心の中でぶつぶつと。

この嫌や気分を変えるために、自販機のコーヒーを買いにいく。いつもは、当たらないうちはコーヒーは飲まないのだが、今日はどうも喉が渇く。夕べ、飲み過ぎたかな?
さらに5000円追加…これで1万6000円の投資…3連ちゃん出てもまだマイナスか…。
大当たり確率310分の1、出玉2100個、1回出ると約5000円、もう俺の台のカウンターは350回を超えた。回ってはいるんだが、周りでまだ出ていないのは、俺とあと2人だけ、そろそろ頼むぜ!
気合いを入れ直して、再び打ち始める。
パチンコ玉をはじいているとき、頭の中には、何もない、ただ玉を見ている、そして絵柄を見ている。何も考えない時間が過ぎていく。
「いや〜ん」という声にふと我に戻ると、フジ子が右から出てきた。
「やったじゃん!」と隣のおやじ、その声で、周りの視線が俺の台に注目しているのがわかる。

右からのフジ子…つまり100%大当たりプレミア予告…。そのまま3つの絵柄はそろいながら、回転を始める。祈るは確変絵柄で止まることだけ…頼む。
「1」、「2」、「3」と絵柄は移動していく、「5」…止まれ、「6」…行け、「7」…止まれ…。絵柄はどんどん進む、何事もない表情で見つめているが、内心穏やかではない。
そして回りまわって…ルパンの絵柄、「止まれ」と思わず手に力が入ったとき、絵柄は止まった。「ふ〜」確変決定!次の1回が保証された。
やれやれ、今日もしんどい勝負を強いられそうだ。
つづく…
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